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louis vuittonルイヴィトンモノグラム編集

「本当に動いてないと思うか?」  学院と警察が、である。 「それって……」  メイリンは、愕然《がくぜん》と目を見開いた。  気づいたのだ。 「……何か隠《かく》してる?」  呟くメイリンに、俺は頷いた。 「ま、勘だけどな」  そう付け加えて。  玄関ホールは二階までの吹き抜けで、エレベーターが二基と、上へ続く階段だけだ。印象としては、学校と言うよりもオフィス・ビルに近い。  エレベーターで二階へ上がると、吹き抜けを回り込んだ廊下の先に、ガラス張りの事務所があった。  教務課だ。 「あの、すみません……」  メイリンがカウンターの前に立つと、妙に顎《あご》の尖《とが》った女事務員が、じろり、と顔を上げる。 「はい?」  バックレやがった。しかし度の強い眼鏡の奥から睨《にら》み据《す》えるような目は、相手が誰だかはっきりと認識しているのが判る。 「卒業生の、セナ・メイリンです」
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