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null  全死亡の十五パーセントが変死である。  しかし、この制度は東京、横浜、名古屋、大阪、神戸の五大都市にしか施行されていない。その他の地域は臨床医が、警察の依頼をうけて検死をしている。  それは生きてはいないのだから、治療の必要はないのだから、医者であれば何科の医者でもよいのである。しかしそれは間違っている。  私達は風邪をひけば内科にかかり、怪《け》我《が》をすれば外科へ行く。自分の身を守る上で当然の選択である。これと同じで変死者の検死は、死体所見に精通した監察医や法医学者にまかせないと、ものいわずして突然死された人々の人権は守れない。  それが法医学なのだ。  医者になって、死の学問である法医学を専攻したのは、そんなところに限りない魅力を感じたからでもあった。  こんな自分が、看護教育に参加することになったのはなぜだろう。  看護学校の講義は、都立病院のドクター達が担当していたが、病院には解剖学を教えられるドクターは少なく、学校側は講師を探すのに苦労していた。毎日解剖をしている監察医に講義を担当してもらえないかという話になったのも、無理からぬことである。  医者になって十四年目、大学で法医学の講義はしていたが、解剖学の講義をしたことはない。専門分野が違うので尻《しり》ごみをしたが、助けて欲しいといわれて、出向いたのがはじまりである。