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1  昭和三十八年(一九六三年)三月二十四日——。遂に惜別礼拝の日が来た。  昨年十二月二十四日、今治教会役員の訪問を受けた保郎は、二日後の十二月二十六日承諾の電報を打った。 〈アブラハムノシンコウニナライ、ユクコトヲケツシンシタ、エノモト〉  和子には電報を打ってから、その旨を告げた。 「あんた、そんな大事なことを……なんで相談してくれなんだのですか」  青くなって和子は詰問した。無理もなかった。保郎の一大事は和子の一大事でもあった。わけても保育園の主任保母として、乳児保育をも手がけて苦労してきた和子としては、そう簡単に京都を去るわけにはいかなかった。信徒への情愛から言っても、今、去ることは生木を割く思いだった。  それはむろん、保郎にも言えることだった。だからこそ保郎は、一年半も前から、この時のために祈りを捧げてきたのである。情としては去るにしのびなかったからこそ、神に祈りつづけ、決断する力を求めつづけてきたのであった。  もしあくまで和子の同意を重んずるなら、今まで祈ってきた祈りが何のための祈りかわからなくなる。神の意思に従うということは、ある時は愛する者の心に反することでもあるのだ。 (和子かて、信者や。必ずわかってくれる日がある)  保郎は、和子の純粋な信仰を知っていた。  翌日、あわただしい年末の中で、臨時役員会が開かれた。この年末に、何の臨時役員会かと、集まって来た役員たち一同は、保郎の口から聞いた今治教会の招聘の話に仰天した。とっさに口を開く者はなかった。それは正に降って湧いた災難に似ていた。貞淑な妻が、いきなり三下り半を突きつけられた様にも似ていた。言葉より先に、泣き出す者もいた。怒る者もいた。 「先生、何ぞ気に入らんことでもあったんどすか。お気に入らんことがあったんなら、謝ります。なおします。一所懸命教会のために尽くしますさかい、この世光教会を見捨てんといておくれやす」  平伏せんばかりに歎願する者もいた。一度の役員会では、事は決まらなかった。年末年始の大変な日々にもかかわらず、役員たちは実に連日集まって相談した。若い青年たちは、 「今治教会は怪しからん。ひとの教会の牧師を奪うやなんて」  と招《しよう》聘《へい》撤回の歎願書を送った。紹介の労を取った丸太町教会の田中牧師を恨む者たちもいた。青年たちの中には、ハンストを始める者もいた。世光教会員にとって、保郎以外に自分たちの牧師を考えることができなかったのである。保郎は、自分の取った道が間違っているような思いがして苦しんだ。保郎の顔を見るなり、目から涙の盛り上がる婦人たちや、日頃の元気を失った青年たちを見ると、冷酷な仕打ちをしたようで、責められてならなかった。しかし、保郎はひたすら祈りつづけた。一月下旬になって、ようやく誰の顔にも諦めの色が浮かんだ。  だが、後任者がなかなか決まらなかった。保郎と教会員の信頼関係が、いかに強かったかを知る他教会の牧師たちは、保郎のあとに赴任して来る気は容易に持てなかったのかも知れない。一応、遅くとも四月には、今治に転ずるつもりだったが、何としても後任の牧師が見つからない。
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