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prada二つ折り財布編集

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(プラダ)PRADA  限定レザー二つ折り財布 2M0513 SA.TRAVEL NERO  【並行輸入品】
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[プラダ] PRADA 二つ折り長財布 サフィアーノ ピンク 【中古】
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(プラダ)PRADA 二つ折財布(小銭入れ付き)2M0738 053 SAFFIANO ブラック [並行輸入商品]
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(プラダ) PRADA プラダ 財布 PRADA 1M0523 UZF F0002 SAFF1ANO METAL 2つ折り財布 NERO[並行輸入品]
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「いや、変ったら変ったで書き直せば宜しいでしょう。できるだけ大勢のほうが大病院らしく見えましょうし、それにペンキ代なんて知れたものです」  楡病院では、最近テニス熱が盛んになっていた。欧洲がその肥満した身体に似あわず敏捷に動いて——彼は柔道も剣道も有段者であったが——けっこう強かった。事務に学生時代には選手だった男がいた。生れてはじめてラケットを握った熊五郎が、このところ一日じゅうテニスばかりしているため、めきめき腕をあげていた。その他の医者も職員も、閑のときには軽症の患者もまじえてコートに立った。そのため楡病院は、対抗試合に於ていやに輝かしい戦果をあげた。東大と慶応の精神科をこれは医者だけで問題なく打破った。他の精神病院との親善試合でも必ず勝利を握った。ただどうしても勝てない相手、それは市立の松沢病院であった。なんといっても精神病院の代名詞に使われるその大規模な松沢病院の職員の数は楡病院より遥かに多く、テニスむきにできている男も少なくなく、さすがの楡病院も——本来は相手側の職員である欧洲もその日は味方側に加わったのだが——太刀打ちできなかった。  院代勝俣秀吉は、テニスのことは何ひとつわきまえず、スコアの数え方も知らないくせに、楡病院がテニスで他の精神病院を打破る度数が殖えるたびに、テニスコートのそばに足を運ぶことが多くなった。対抗戦で勝利を握ることは、いやがうえにも楡病院の名声を高め、いっそうの箔をつける事柄のように彼には思えたし、自分自身はこんな競技には不向きだが、他の者を励まして、なんとかして一度でも松沢病院を負かしてやりたいものだ、というのが彼の念願ともなった。院代はコートのそばで一時間も行きかう白球の行方をじっと観察していて、それから傍らの薬剤師に訊いた。 「あの男は強いねえ。いや、実にうまいよ、君。見慣れぬ顔だが、新しくはいった看護人だったかな?」 「あれは患者さんですよ」 「患者さんか……」と、残念そうに未練らしく院代はなお呟いた。「見たところちっともどこも悪そうでないがな。どうせじきに退院なのだろ? あの人をうちの職員に雇うわけにもいかないだろうねえ」  慶応の医局から週二回勤務しにくる医者が代り、新しくいかにも運動神経の発達していそうな若々しい男が赴任してきたとき、院代はさりげなく、しかし内心では勢いこんで尋ねた。 「先生はテニスをやられますかな?」 「テニス? いや駄目です」 「しかし見るからにすばしこそうな身体つきでいらっしゃる。どうぞテニスもやってごらんになって……」 「それがね、ぼくは自分でもあきれるくらいぶきっちょで、本当にどんなスポーツもできないんです」  すると院代は二、三度しかつめらしく頷いて、腕をまわした背をくるりとその医者に向け、急ぎの用でもあるかのようにその場から遠ざかっていった。彼はこの若い新来の、しかし確かに役立たずとわかった医者に、もはや興味を失ったのである。  姑のひさに仕えることはまあ仕方がない。それはどこの家に於ても必然的にありがちな、諦めねばならぬ事柄だ。しかし千代子をもっと狼狽させ、根本から目算を狂わせたのは、ほかならぬ龍子の出現であった。  そもそも最初の出会いから、千代子は、この義姉とはしっくりといかない予感めいた行き違いがあったというか、およそ勝手な女、他人の思惑もかまわぬ女だという印象を抱かざるを得なかった。それはまだ千代子の結婚まえのことで、欧洲が松沢病院でボーナスが出たというので吉田家と楡家の主だった人々を招待し、ジンギスカン料理を食べに行ったことがある。当時ジンギスカン料理はまだ珍しく、中華料理屋で前菜のようにあつかわれていたが、千代子ははじめて食べる羊の肉の臭みが鼻についたので箸をつけるのをやめ、いずれ出てくるであろう中華料理を愉しみに待つことにした。ところが、無口な徹吉のわきに坐っていた龍子が、極めて断定的に、完全にどこからどこまで今日の主人役といった口調で、もうみんなジンギスカンでお腹が一杯でしょうから——彼女は自分自身の理由のみですべてを判断する癖があった——中華料理はやめにして、あとは御飯だけに致しましょう、と宣言した。「皆さん、お宜しいでしょう?」そして結局そういうことになった。せっかくの招待の御馳走の席で、千代子が食べたのはお香こと御飯だけであった。食物の怨みというものはおそろしく、以来千代子が、内心肝にめいじてこの義姉を煙ったく感じていたのは事実である。  その龍子が、最初は一見ひっそりと目に立たず、だが千代子から見ればやはり居丈高に大手をふって、だしぬけに松原の家に現われ、ついにそこに居住することとなったのである。  龍子は徹吉といさかいをして青山の家を出たあと、しばらく行方をくらましていたが、ひさの実家である秩父の家におよそ半年間も厄介になっていた模様である。ようやくそこも居づらくなって、松原の家にやってきたのだ。もとより徹吉とのあいだに和解が行われるよう、ひさたちも手を尽したにはちがいないが、双方とも水準以上に依怙地な点が多々あって、それは成功しなかった。ひさにしてみれば龍子は実の娘ではあるし、養子の徹吉にむかしから満足もしていないのだから、どうしても龍子の味方になった。欧洲にしてみても、お互いに肌があわぬのは重々承知していたが、この姉を家に置くことに強硬に反対する理由が見つからなかった。内心では渋々、表面ではまあそうなったのなら仕方がないさという顔をして、彼は龍子が自分の家の居候になることを承知した。その代り欧洲はさっそく家の建増しにとりかかった。長い渡り廊下をつけて独立した姉のための二部屋を大急ぎに作らせた。同じ家の中に住むにしても、彼は能うかぎりこの姉と離れて住みたかったからである。  はじめ龍子は、さすがに静かにおとなしくしていた。だがそれはわずかな期間にすぎず、まもなく彼女は天来の自我を主張しはじめ、自信に満ち満ちて大きな顔をしだし、わが物顔にふるまい、勝手気ままに家のなかを攪乱した。もともと龍子のくる前から、この家ではひさが厳然とした実権を握り、千代子はせいぜい女中頭といった格だったが、ただならず自己中心に発言する龍子の登場によって、指揮系統がますます寸断され混乱させられた。第一に呼称の点でも、以前はひさが大奥さまで千代子は奥さまで済んだわけだが、今度は奥さまが二人になった。そこで龍子は、女中たちにむかって自分のことを中奥さま、千代子を若奥さまと呼ぶように指示したが、この中奥さまはやがて蔭では、「お中さま」という奇妙な呼称に変形した。
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